犬の食事とおやつの関わりについて

「愛犬に与えるおやつには、何がいいのだろう?」そう悩んでいる飼い主の方も多くいるのではないでしょうか。愛犬のアレルギーの有無、年齢、体の状態等、その時々に合わせて適切なおやつを選んでいきたいですよね。犬にとって、おやつは絶対に必要な物ではありませんが、しつけをする時のご褒美、信頼関係を深めるコミュニケーションツールとして等、おやつを活用して行える事があります。何より一番は愛犬の喜んでいる顔を見る事が出来る事が可愛くてたまりませんね。今回は犬のおやつについて、おやつのタイプ、メリット、与え方等について色々触れていきたいと思います。

犬のおやつのタイプ

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スナックタイプ

スナックタイプは、犬のおやつの中で最も多いです。沢山の種類があるので、愛犬が好きな味のおやつを探す楽しさが飼い主さんにはあります。おやつのサイズも色々あるので、与える用途別に使い分ける事が可能です。
・ビスケット
・ボーロ   等

デンタルケアタイプ

デンタルケアタイプは、歯垢・歯石が歯に付着するのを予防する事が目的の物です。なので、食事を与えた後や歯磨きをする際に与える様にしましょう。与える時に気を付けなければならないのが、おやつの飲み込みです。デンタルケアタイプのおやつを誤飲するケースは、他のおやつの物と比較しても多いため注意する必要があります。
・ガム   等

骨製品・乾物タイプ

骨製品・乾物タイプは、歯垢・歯石が歯に付着するのを予防する事に加えて、噛み応えのあるおやつは愛犬のストレス
解消にもなる良さがあります。しかし、与え方を誤ってしまうとトラブルの要因となり危険を伴います。
・ジャーキー
・乾燥魚    等

トラブル要因

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・骨製品類(骨のおやつ等)のみを大量に与える
・愛犬がおやつを丸呑みしてし、骨が喉に詰まる
・愛犬の健康状態によっては骨、または、噛み砕かれた骨で消化不良になる
・排便に変化が出る
・犬歯が欠けたり丸くなったりする
この様に色々な事が引きおこってくるので、配慮が大切になります。愛犬をお家でお留守番させる際も、おやつの与えっ放しは出来る限り最少にし控えましょう。

【骨製品・乾物タプおやつの与え方】

愛犬におやつを食べさせる目的、おやつを遊びとして使用する目的等、おやつを活用する目的がそれぞれ異なるので、飼い主はしっかりと目的に合わせておやつを与える事が大事になりす。
[与える時のポイント]
・おやつの形が大きい時はハサミで小さく切る
・愛犬に合った大きさにする
・飼い主が手に持って与える
与え方については、自分の愛犬の食べる癖に合わせてあげると良いでしょう。

『おやつの固さについて』

一般的に犬のおやつは固い方が良いと言われていますが、固過ぎも良くありません。また、極端に柔らか過ぎる物の良くありません。それは、おやつが歯に付着してしまい虫歯になったりや歯石のこびりつきの原因になるからです。なので、ある程度の固いおやつを与える事は愛犬の健康にとって良いと言えます。

固いおやつを与えるメリット

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噛むことがストレス解消に繋がる

犬は噛むことが大好きですよね。犬にとって噛む行為は、気持ちの不安を紛らわす事が出来たり、精神状態を落ち着かせる効果があると言われているのを知っていましたか?なので、噛んでも良いおやつやおもちゃ等は、犬の効果的なストレス解消になっています。固さが無い普通のおやつの場合は、噛む事が少ないためストレス解消にはなりません。しかし、硬いおやつの場合は、ある程度の時間をかけて、噛む事がしっかりで出来る点が良いところです。

歯を丈夫にデンタルケア

時間をかけてしっかりと噛んで食べる硬いおやつは、デンタルケアにも良い効果を発揮してくれます。デンタルガムをおやつに与えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。自分の歯を色々使用して左右前後と噛んでいれば、効果も高まるでしょう。犬にとって歯を綺麗に美味しくケア出来る事はとても嬉しいですね。

犬に固いおやつを与えるデメリット

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歯をダメにしてしまう可能性

あまりに固すぎるおやつは、歯が折れてしまったり、歯の大事なエナメル質を損傷させてしまったり、愛犬の大事な歯をダメにしてしまう恐れがあります。犬の性格の性質として、「これ以上は危ないからやめよう。」と言った危険にたいする意識が人間に比べて低いです。固過ぎるおやつに関しても、「これ以上噛むと歯が大変な事になる。」とは思ってくれない生き物です。なので、長時間噛ませない様にも配慮してあげましょう。

歯茎にダメージを与える

愛犬に硬いおやつを与えた後、歯茎から血が出ている光景を目にした事のある飼い主さんもいるのではないでしょうか。硬い物を噛み過ぎると歯に負担がかかるのは勿論、歯茎に硬いおやつが当たる事で歯茎が流血してしまいます。もし歯茎が流血しているのを見かけたら、もう少し柔らかなおやつにチェンジしても良いかも知れません。

丸呑みしてしまう危険性

これに関しては、どんなおやつの場合にも当てはまりますが、硬いおやつのだと危険性のリスクが高くなるのでより注意が必要です。犬もおやつが固過ぎてしまうと、次第に噛む事にも疲れてきたり、最後の方には噛む事自体が面倒になったりします。なので、ある程度おやつが小さくなると一気に飲み込んでしまう犬は多かったりします。

おやつの量について

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犬のおやつとは…

・ご褒美として
・コミュニケーションとして
・補助食として
あくまでも以上のツールとしておやつを活用するのであって、おやつが食事の主になってはいけません。
しっかり毎度の食事で栄養バランスの取れたご飯を摂取しながら、一日に必要な摂取カロリーをオーバーしない程度に
おやつを与えていきましょう。一日に摂取できるカロリーは犬のサイズや体重によって違ってくるので把握しておくと役に立ちます。食事量に関しては少し計算が難しいので、主となる食事量を獣医に確認した上で、与えても大丈夫なおやつの量を決めていくのがおススメです。
※全体の食事摂取カロリーにおやつを含めてはいけません。犬にとって必要な栄養素やカロリーは、しっかり食事で摂取する事が大前提です。

おやつを与える回数について

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犬は私達人間と違って食べ物をじっくり味わう事はなく、大体丸呑みしてしまいます。なので、おやつの量が多いか少ないかより、おやつを何回もらう事が出来るのかと言う”回数”の方が犬にとっては大事になります。犬にとって楽しいご褒美であるおやつは、あればあるだけ食べてしまいます。食事の最中におやつを小さく分けて与えながら、体調の変化や満腹にも気を付けてあげる様にしましょう。

愛犬に与えても大丈夫な適量が分かれば、少量ずつ小分けにして、出来るだけおやつの回数を増やしましょう。より沢山美味しい物をもらえたと実感出来る方が愛犬自身もハッピーですよね。しつけやトレーニング等でご褒美を与える時は、細かくちぎった物を少し与えるだけで効果は高まります。また、乾燥しているタイプのおやつは、お腹に入った後で胃液や水分を吸収して膨らみます。食後時間が経ってから満腹になるため、おやつをあげるタイミングによって、お腹が満腹状態で食事が食べられない事もあるようです。

犬の食のメインはあくまでも食事です。おやつは補足の物になりますが、現在街には様々な犬用おやつが販売されています。愛犬が摂取可能な食事の摂取量を踏まえながら、おやつの用途を考えつつ、色々おやつも与えてみて下さい。